伊丹展示場に来られたお客様と、こんなやり取りをよくします。

A様『建売住宅を買ってまだ8年目なんだけど、子どもが3人いて、
しかも大きくなってきちゃったら、なんだか家が狭くてね、
でもローンが残ってるし、どうしたらいいのかなって・・・』
私「買い替えの方法を考えましょう」

B様『友だちが注文住宅を建てたので見せてもらったら、色々工夫がしてあって、
建売住宅を買ったうちとはぜんぜん違って、なーんかうらやましくてね・・・』
私「間取りにお客様のご希望が反映されているのでしょうね」

C様『三和さんは建売りはやってないの?』
私「すみません、やってないです」

D様『建売りの家を買おうと思うんだけど、どうしたらいいの?』
私「どうして建売り住宅を買いたいのですか?」

E様『建売住宅と比べると注文住宅って高いんでしょ?』
私「そうとも言い切れませんが、どうしてそう思いますか?」

さて、これを読んでくださっているあなたはここで出てきた「建売住宅」と
「注文住宅」の違いがわかりますか?

そこでまず、新築の一戸建て住宅を購入(建築)する主な4つの方法と
金額比較以外でどんなことが違うのかを下図に表わしてみました。


「注文住宅」と「建売住宅」の大きな違いは、土地の買い方。

「注文住宅」の場合は、当然ですが家を建てる前に土地を購入します。
つまり、土地契約が先行します。ただし、この時点で新築住宅の建設費や諸経費と合わ
せた総額が算出されていることが肝要です。

ちなみに、親から相続した土地に家を建てる場合や、中古住宅を買ってから解体して
新築に建替える場合も「注文住宅」になります。

一方、「建売住宅」は、土地と家を同時期に “セット” で契約し、購入します。
ただし、上図にあるように、契約時点で既に家が完成している場合と、
まだ建っていない場合がありますが、その会社が建てた同種の家を見させてもらうなど
して、あくまでも “セット” で契約することになります。

そして、支払いが可能な総額とローンや税金、これからの生活費等も含めていくら必要
になるのかを先に算出してから購入を決めるのはどちらの形式であっても同じです。

自分たちの家を「建てたい?」、それとも「持ちたい?」

次に、上図の右側に主な特徴の違いを3つ挙げました。

独創性を持って家を建てたい方なら、土地探しからこだわって建てる「注文住宅」。
独創性よりも、出来上がったものを見て買う方が安心だと考える方なら「建売住宅」が
向いているかもしれません。大きな分譲地の建売りなら、外観に統一性を待たせてある
ので、個々にバラバラな家が建っている場合と比べて街並みが綺麗なのと、隣近所に
自分の家と同じ仕様の建物が建っていると、安心感があるかもしれません。

「注文住宅」は、自分たちの希望を叶えるオンリーワンの家づくりと言えます。
当社では設計士がすべてのご要望をお聞きし、プランを作成します。
完成したものが無いわけですから、時には家の模型なども作製し、納得がいくまで話し
合いを重ねます。当然ながら、お客様は自分たちで「家を建てる」 意欲と意識が高まり
ます。ただ、何もかもお任せで無い限り、そのエネルギーは家の完成、引越しまで持続
させなければなりませんから、結構、体力(!?)も必要です。

一方「建売住宅」は、最初に土地と建物の販売総額が提示されており、建物が完成して
いればその家でどんな生活ができるかを家族みんなが同時に予想できますし、仕上がり
具合の確認もできます。購入者が決まってから建築する場合でも間取りやキッチン等の
設備や内装・外装の仕様や色があらかじめ決まっているため、完成後のイメージが分か
りやすいのが最大の特徴です。すぐにでも「マイホームを持ちたい」方にとっては、
完成した家を買えば引越しまでの計画が立てやすいといった利点もあります。

次回は、費用面や期間に関する違いについて、書くこととします。

※図中の「建築条件付き」とは土地の売主が指定する施工会社と一定期間内に建築工事の請負契約を結ぶことを
条件に、販売する土地のことです。仮に気に入った土地だとしても「設計をした結果、気に入る間取りがその土地
では建てられない」、「家の見積もりをしたら予算を越えてしまう」、「親に相談したら反対されてしまった」、
「ほかにもっといい土地が見つかった」などの理由が発生して期間内に請負契約が結べなければ土地の売買契約
も白紙に戻され、支払った手付金などは戻ってきます。形式としては「注文住宅」になりますが、あらかじめ参考
プランが用意されていることがあるので総予算が立てやすいです。資金計画やプランを練るには3ヵ月程度の期間
がいるため、「3ヶ月以内に土地を購入するかどうかを決めてください」といった条件を設けている場合が多い。
土地を売ってから建物を建てるので「売建(うりたて)住宅」とも言います。デメリットとしては施工会社が決め
られているので、知り合いの工務店で建築したり、好きなハウスメーカーには依頼できません。
反対に「建築条件無し」の土地であればこういう条件が無いので、どこの会社にでも施工を頼めますが、購入した
土地の形状やその地域の法規制などによっては、思い通りの住宅を建てられないこともあるので、購入する前に建
築士に相談したり、ハウスメーカーにプランを作ってもらうなどしてから土地の購入を決める方が良いです。