SE構法で二世帯住宅をご提案させていただいたお施主様のご新居が、いよいよ上棟式を迎えられます。 
伊丹展示場の私たちとのお出会いは昨年9月に遡ります。

土地を購入される前に、私たちがご提案すべきこと

お施主様は宝塚市内にお住まいで、できるだけ同じ地域の中で新築を建てたいと、
土地情報を求めて伊丹展示場へお越しになりました。
宝塚に本社を構える私たちはお客様からすれば地元の会社ですから、
土地情報を期待してのご来場だったと思います。

そして、早々にお施主様に気に入っていただけそうな土地をご紹介できましたが、
土地のご購入を決めていただく前に、私たちにはご提案すべきことがありました。

実はこの土地の南側にはJR宝塚線の ”高架橋” があり、それが購入を迷う懸念材料になってはいけないと
いうことと、土地はお客様が納得してご購入しなければ価値が無いからです。

この土地に家を建てたらどんな暮らしができるか?
日照シミュレーションを元にプランニング

まずは、親御様世帯とお子様世帯のそれぞれのライフスタイルやご要望をお聞きし、設計士がプランニング。その際、重要となる点は、四季を通して日照が得られる住宅をご提案させていただくことでした。

どのような土地でも、設計士が日当たりのことを考慮してプランニングすることは当然のことですが、
この土地を見せられたお施主様は『日当たりが悪い土地だな』と思われていたようで、後に明かされたのですが、『当初は購入を断ろうと思っていた』そうです。

ところが、設計士が行った「日照シミュレーション」で、(太陽の)自然光と影によってできる外部と内部への影響を “視覚化” したことにより、この土地の印象が変わられたのでしょう。
『ここで家を建てても大丈夫だ』と判断されて、購入を決められました。

《建物の日照シミュレーション例》

お施主様の不安や心配を取り除き、
信頼されるご提案をすることが私たちの役目

一般的に、土地(敷地)の周りには隣家(住宅・マンション・店舗など色々)や、所によっては森や山など、日照を遮るものがあるのがあります。
今回は、前面道路を挟んでいるとは言え、2階建て住宅よりも高い鉄道の高架橋が目の前にあるのですから、お施主様がご心配されるのはごもっともなことです。

仮に、私たちが「道路を挟んでいますし、高架橋と離れているから、暗くはないですよ」などと言っていたならどうでしょう。お施主様はきっと『本当に大丈夫?』と疑い、その後の私たちからの提案を受ける気持ちも無くなったかもしれません。

《冬の太陽光が部屋の中に入る状況を示す例》

私たちは今回の場合に限らず、お建て替えの際にも同様のシミュレーションを行います。
長年お住いになっておられるのですから、日当たりと風通しはお施主様が一番わかってらっしゃると思いますが、シミュレーションと合わせて新しい家のプランニングをすることで、さらに良い結果が得られるのです。

土地探しから始めておられるお客様なら、土地の購入を決める前にプランニングをさせていただくようにしています。
数千万円も出して買った土地なのに、満足いかないマイホームが建ってしまったら?後悔しても後の祭りです。

家は土地の環境に大きく左右されます

家というものは、夏の暑い日差しは軒の庇で遮り、冬の寒い時は部屋の奥まで日差しが入るように庇の長さを調整し、風の通り具合も考えて、お客様が快適に生活できるように設計するものです。

そして今では、購入したい・建築したい場所の気象データを元に計算式を用いて、事前に確認できる優れた技術があるのですから、それを駆使してご提案するのは当然のことだと思います。

ですから、土地を買う前にどれくらいの性能の家が建てられるのかを知っていただくことは、建築を任せていただく私たちの大事な役割です。

自然のエネルギーを活かせる家を設計するのが “パッシブデザイン” 

さて、これらの設計手法のことを “パッシブデザイン” と言いますが、特定の工法や建材、設備機器に頼って最適な住まいに導こうとする方法ではありません。

たとえば、住宅の温熱環境に大きく影響する物に断熱材の種類や量・厚みがありますが、私たちの住むこの地域においても夏と冬の寒暖差や湿度差は大きく、立地条件や建物の形によっても変わるものですから、断熱材を一律に良くしたところで、期待した結果が得られるものではないのです。

快適で健康な家を設計するのも “パッシブデザイン”で 

パッシブデザインでは “太陽の熱を取り入れて、風を通して熱を流す” という自然エネルギーの出入りを重視して設計します。従前は「高気密・高断熱」という考え方が日本の住まいを変えたかのように取り上げられ、『魔法瓶のような家はいいですよ』なんて言う人もいました。これらの家は熱の出入りが無く “保温のみ” の状態になり、夏は過ごせなくなります。

パッシブデザインは、あくまでも自然のエネルギーをどう活かすかを考えて設計し、そこで窓の形や開け方、ガラスや断熱材、仕上げ材の種類などを選定してはじめて、室内の床・壁・天井の “表面温度” が整っていきます。この表面温度が安定することで温度ムラが無くなり、健康な生活が送れる住まいへとつながります。

土地を買う前に、ぜひ伊丹展示場へお越しください 

現在、土地選びでお困りの方や、ご自宅を建てる際の日当りや性能に疑問をお持ちの方は、ぜひ伊丹展示場へお越し下さい。

弊社の設計士がパッシブデザインを駆使して、皆様の疑問に答え、ご希望を叶えます

(伊丹展示場 店長/田上共浩)
(伊丹展示場 住宅アドバイザー/藤井正美)